昨日と明日

遍歴研究者がなんでもつぶやいていくよ

あがり症、人前で緊張する人、人前で堂々と話したい人

タイトルにもあるように、あがり症の人って結構いるのでは?

 

私は職業柄、よく人前でプレゼンをします。

日本語が圧倒的に多いですが、海外でのプレゼンもあります。海外に行くと、海外ドラマ並みに饒舌な人がたくさんいてたまに落ち込みそうになるときもありますが、笑

元々、人前で話すのが得意ではなく、大事な時に声が震えたり、えー、あー、とか連呼してしまい結局何が言いたいのか相手につたわってにつたわっていないことが多々ありました。そんな私が、試してみた"あがり症対策"をお教えします。(^◇^)

 

あがり症の特徴

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人前で過度に緊張して心臓がバクバクしたり、冷や汗が出たり手足が震えるなどして、頭が真っ白になったり、思うように話ができなくなるのが「あがり症」の症状です。

これはおそらく、多かれ少なかれ誰でも経験することではないでしょうか。

程度が軽いと病気ではありませんが、重症化すると「社交不安障害」という病気にもなるあがり症。

発表会やミーティングなど、電車の中のように全く未知の人ではないけれど、家族のように気心が知れているわけでもない人たちの前で、あがり症は起こります。

一種の対人的緊張感ですから、程度の差はあれ誰にでも起こり得ることです。かつては「日本人に特徴的な神経症傾向」といわれたこともあります。

それほど私たちにとって当たり前のことだということです。

しかし人前で話したりすることへの苦手意識や恐怖は、本人にとっては恥ずかしいことだったりよくないことだったりして自信を失ってしまうことになってしまうのが、「病理」ともみられる所以です。

 

どうしてあがってしまうの?
不安や恐怖を感じると、自律神経の交感神経がはたらいて、神経伝達物質ノルアドレナリン」を血液中に多量に分泌します。
それで、心拍数や体温、血圧が急上昇し、動機や発汗、震えや赤面などの症状が起こります。

また反対に、副交感神経の働きが抑えられることで、消化機能が抑制され、腹痛や食欲不振を招くこともあります。

そしてノルアドレナリンなど興奮性神経伝達物質の暴走を防ぐ、セロトニンなど抑制的な神経伝達物質が不足していると、あがり症の傾向を助長してしまいます。さらに、情動をコントロールする「偏桃体」が過敏に反応するようになっても、あがる傾向はひどくなります。

あがり症の病理:社交不安障害
人から注目されたり関わりをもつ場面で、恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることを予期して強い不安を感じ、極度に緊張してしまい、場合によっては動悸・発汗・赤面・ふるえ・吐き気・めまいなどの身体症状を引き起こす。

これが6か月以上続いていると「社交不安障害」と診断されます。よくある症状には次のようなものがあります。

・赤面症:人前で顔が赤くなる
視線恐怖症:他人の視線を必要以上に気にする
・振戦や書痙:身体や手足のふるえ
・電話恐怖症:かかってきた電話に出られなかったり、うまく話せない
・会食恐怖症:人と食事をともにすることができない
・吃音症:人前でどもってしまう
多汗症:人前で異常に汗をかいてしまう
 など
あがり症の“原因”を克服する

社交不安障害の場合、身体症状については抗うつ剤でもある「SSRI」などによる薬物療法が、また完全主義や悲観的傾向といった認知のしかたや行動特徴に関しては認知行動療法が、それぞれ有効とされています。

そして社交不安障害の前身ともいえる「対人恐怖症」の治療では「森田療法」が注目され、症状の消失だけでなく原因の治療も盛んに試みられています。

簡単にいうと「とらわれ」が原因であり、そこから解放されることであがり症(神経症)的傾向とのつきあい方が変わるというものです。

たとえば、人前で顔が赤くなることが「嫌だイヤだ」と思っていれば、「とらわれ」ですが、仮に「そうなってもいいや!」と認めることができれば、赤面は気にならなくなります。

さらにそんな状態に慣れると、赤面しなくなることも生じるわけです。

いいかえれば、短所や弱い自分を「認めない・恥だ」と感じてしまうのを、「それが自分の現実だ(あるがまま)」と受け入れていくプロセスが、「とらわれ」からの解放です。

 

あがり症を克服しよう!

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①くりかえし練習しよう!

カラオケは人前で歌うことを日常化した文化といえるかもしれません。

それに呼応してか、ひところに比べると「赤面恐怖症」は減っていると言われています。小さいころから人前で歌っていると、少々ミスをしても恥ずかしいと自意識過剰にならずに済むのでしょうか。

同じように、スピーチでも発表でも苦手だからとやらないより、チャレンジすることであがり症を克服できることが指摘されています。

もちろん、それを部下や生徒など相手に強要してはいけないでしょうが、自分からチャレンジして、あえて失敗の経験を増やすうちに「気がついてみると平気になっていた」ということも“あり”なのです。

②何を伝えたいのか確認しよう!

相手に何かを説明する時、考えを述べるとき。そこには必ず理由があるはずです。

たとえば、あるリンゴを売りたいとしましょう。

ではまず、そのリンゴの良いところ、悪いところ洗い出し、しっかりと理解したうえで、そのリンゴの良さを説明し、説得します。悪いところって必要なの?って思われるかもしれませんが、悪いところがわからなければ、良さを引き立てられません。

なぜ、どうしてを突き詰めて、相手に何を期待して話を進めるのか考えましょう(難しい言葉でいえばロジカルスピーキング)。

予め、頭の中で、話す(伝える)内容をまとめれば、意外と緊張せずに話せます。①繰り返し練習しよう!と似ていますが、しっかりと準備すれば自然と緊張がほぐれます。

 

どうでしょうか?だまされたと思って試してみてはいかがでしょうか?